中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

詩 20161213

大概の事には 答えが無い あったとしても 見えはしない だから 自分で答えを出すしかない 答えが無いからと 何も選ばないことは 弱さ

詩 20161128

優しいだけじゃ 駄目なんだよ あなたが呟いた季節が来た あの頃理解できなかった 言葉が今 少しだけ輪郭を帯びている

詩 20161127

サボテンのハーモニー 君が大切にしているサボテン 名は「ハーモニー」 今日も、飄々とした様子で西陽を浴びている 窓辺のハーモニー その姿は、昔 おじいちゃんに連れていってもらったサウナにいる人達みたいだ なんだか、気の抜けてしまう表情 君は毎日少…

詩 20161124

私達は、遥かに大きな物に包まれて 小さなものに気をとられる 夜更けから雪が降るという 街は速度を緩め ため息は静かに空へ昇っていく そんな夜は 本当に信じられるものを なにも語らず探すと良い

詩 20161122

あの頃 本当にお金が無かった僕たちは それでも、街をさ迷って 食事をとらねばならなかった 牛丼屋さんがあって とても安くご飯を食べさせてくれた あなたは何を思っていただろう どれだけ、豊かな華やかな厳かな それよりも あんな幸せは他にはない 二人で…

詩 20161114

頑張る必要なんてないのに 友人に「頑張って。」 と言ってしまった 本当なら、何をどういう風に頑張れば良いのか 一緒に考えてあげるべきなのに 頑張って と、一言で片付けてしまった 歌を作るときは そんな都合の良い言葉で 濁してはいけない テレビの向こ…

詩 20161113

「サウス・マウンテン・ユニバーシティ」 とある高級住宅街の山の手に ひっそりとあるこの大学 キリスト教を重んじるこの大学には 何故かヒッピーの格好をしたヤツがタバコを吸っていたり 着物を来て、歌舞伎の勉学にいそしむ女の子がいたりする 悲しいかな…

詩 20161112

西へ傾くオレンジの 日差しが窓から差し込んで パエリアを食べ終えた僕たちは 先程コーヒーを飲み終えた 11月なのに、温かい部屋の中で うとうとしている君がいる 世界が明日終わってしまっても 僕らの今は守られている 君を起こさぬよう 僕もお昼寝をする

詩 20161107

西の町では命が産まれ 東の町では息吹が途絶える トンネルの中 静かな公園 夕暮れのプラットホーム 進んでいく時間の中 あなたは今を生きている 「気をつけてね」 母が静かに呟いた 本当だ この世界には気をつけることに溢れている できるだけ悲しいことが無…

詩 20161107

西の町では命が産まれ 東の町では息吹が途絶える トンネルの中 静かな公園 夕暮れのプラットホーム 進んでいく時間の中 あなたは今を生きている 「気をつけてね」 母が静かに呟いた 本当だ この世界には気をつけることに溢れている できるだけ悲しいことが無…

詩 20161101

11月の朝 まだ寒さに慣れていなくて コートを羽織ることを 躊躇ってしまう 詩を書くことも 誰かを好きになることも 美味しいシチューを作ることも 皆、些細な時間の積み重ね

詩 20161026

あなたの上海焼きそばと わたしの上海焼きそば 見た目は同じでも 何が違う キクラゲの数 お酢の分量 そこに流れる時間軸 ああ 酸っぱい湯気が 良い匂いだなあ

詩 20161025

あんなに悲しい気持ちなのに 目の前の夕日は美しかった ゆっくりそれを見つめていた

詩 20161019

今日も カレーライスは美味しくて ガッキーは可愛い

詩 20161017

忘れられない言葉 牛丼屋でアルバイトをしている友人に 「一番美味しいメニューは何?」 と聞いてみたら、彼は答えた 「豚汁。」

詩 20161016

予定の無い日曜日の夜 漫然と歩く上野公園 噴水の脇にいくつかのベンチ そこに腰かけるのは 愛を語らう男女 斜め上を見つめるスーツの男 新聞を読む老人 何かを嘆く女性二人 街灯の上には美しい満月 二つの光が世界を照らしている 僕はどこかでギターを弾き…

詩 20161016

誰もが持っている特性と 世間一般の性質のズレ そこを摘み取って言葉にすれば 可笑しみが産まれるのだろうか 感情を極力排除し 論理的に物事を整理し その通りに遂行すれば 仕事は早いが 人間がすべき作業は そこにはないと思う こんなことを考えていたら 小…

詩 20161013

大切なものを無くした とても小さいものだった ここで問題なのは 無くして初めて 大切なものであることに気がついたこと こんなに大切だとわかっていたなら 何故もっと大切にしてあげられなかったのだろう 優しくしてあげられなかったのだろう 諦められない…

詩 20161012

起き抜けに飲んだ林檎のジュース 窓の外は白み出し 秋の終わりの朝が来た 私は欠伸をしながら やらねばならない庶務を 空に解き放った 日暮里の駅では 皆虚ろな目で信号を見つめている 砂糖は静かに コーヒーへ溶けていく

詩 20161009

カマキリのそれや スズメバチのそれや 電気ウナギのそれのように 私たちも武器を持つが 我々はそれを持たないという 選択肢もある もしもそれを持つことから逃れられないなら 正しく使う理性を 失ってはならない 見麗しい空の下で 今日も私はのんびりお茶を…

詩 20161006

メロンパンを食べている時の君が 一番可愛い

詩 20161002

毎朝、駅まで向かう道すがら 必ずすれ違う、中年の男性 彼は、顔に大きな傷を負っている 私は、彼に「哀れみ」の様な感情を持った 自惚れているのか、その念が毎朝ふと浮かんでは 精一杯な自分の日常にあっという間に消えていく その中年の男は悲しい表情を…

詩 20161001

みんなSMAP 山手線で たまたま目の前に座った5人 清楚なおばさん パンクなお姉ちゃん メガネの青年 眠るOL おじいちゃん ここでこうして集まった奇跡 君たちもまた 私にとってのSMAPだ

詩 2016 09 28

あの高層ビルで 流暢な英語で商談をするビジネスマンのように 君も喫茶店で 流暢な日本語で誰かの悪口を言っているじゃないか

詩 20160928

やらないという勇気 持たないという勇気 暇であるという勇気 何にもないところから 人は考え 創り出す

詩 2016 0926

「静寂」 ふと静寂を知りたくなって ジョニミッチェルの音楽を止め エアコンを消した 換気扇を消して 目覚まし時計の電池も抜いた それでもなお 自分の心臓の鼓動が聴こえる そして本当の静寂は物理的には無いことに気が付く あるとしても、それはずっと先の…

詩 2016 09 25

「雨の日の約束」 彼女は雨を愛した 雨の日の世界を 溢れてしまっている言葉が そっと流されていく様で 彼女は僕に言った 「雨の日は1日この部屋にいて。 時間を忘れるように 日々の話をしてほしい。」 遠くで電車の音がする 揺れる若葉の音がする 誰かのた…

詩3

モスグリーンの傘を指して歩いている 5日間降り続ける雨はまだ止まず がらがらの大衆居酒屋からおばちゃんが外を眺めている うつむいて歩く若い女性は美しく 私はここ最近、悩まされた口内炎が治っていることに気が付く 車の通りが無い横断歩道で赤信号を待…

詩2

「一人ぼっちの郵便ポスト」 ダスター通りの二番地 通行人は殆んど無い そこにたたずむ彼は 人々から完全に忘れ去られている 彼は忘れられていることさえ忘れられているのだ いつしか彼は目をつむり、視界を閉ざした しかし、ここ最近「コツンコツン」という…

ありのままでいられるのならいつでもそうしたいけど、いつもそうは居られない。 僕らは決していつも美しいわけじゃない。 しかしながら 寂しいも 悲しいも 悔しいも 浅ましいも 卑しいも 嬉しいも 楽しいも 愛しいも 優しいも 全てはありのままの感情 何年も…

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