中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

優しいおじさん

午後の山手線 困って疲弊した私を ネルシャツを着たおじさんが 助けてくれた そのおじさんはシャツをきっちりズボンの中に入れ 優しく在る事に何の迷いも無かった 優しいおじさんは 大塚駅で静かに降りていった 優しく在るためには 強さや 余裕や 賢さや 何…

ちょうど良い

ちょうど良い気温の日に ちょうど良いベンチで ちょうど良い苦さのコーヒーを飲む ちょうど良い量のご飯を ちょうど良い味付けで食べて ちょうど良い体型を維持する ちょうど良い早さで車を走らせて ちょうど良い空を見やる ちょうど良い高さで鳥が飛んでい…

真実

真実とは何かと問われたら 自分の答えは 歌や詩 そこには 赤信号で足を止める理由があり 誰かを好きになる理由がある おにぎりが美味しいと思う気持ちがあり 音楽に身を委ねる喜びがある 隠された悪を注意深く拒む理由があり 好きな詩集のページを開く静けさ…

春の夕暮れ

くたびれた体に じんわり滲む幸福感 春の夕暮れに 駅前のデッキを歩く 魂というものが もしもここにあるのなら 俺は人間に向いているのか それともチューリップに向いているのか 猫でも良いのかも知れない それでも人間が良いなあ。と思った くたびれた体に …

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