中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

cinema staff

 

息子2人を寝かしつけしながらcinema staff について考えていたので。

せっかくなので文章として残そうと思います。

 


岐阜県立加納高校時代

cinema staffは前進バンドのREAL でした。

ギターが弾けるという共通項で

僕はみずきくんと仲良しになり、放課後の教室

音楽室から借りてきたクラシックギター

弾き語りを聴かせ合う遊びをしていました。

その時にみずきくんが弾き語った「ANSER」

という曲を今でも覚えています。

一番の驚きは、最初の一音で空気をガラッと変えてしまう

魔法の様なボーカルでした。

 


みずきくんの家に遊びに行ったとき

良い新曲ができた。 

という事で音源を聴かせてもらった

「AIMAI VISION

バンドアンサンブルが跳ねて踊って

メロディーは楽しく美しく

他に無い曲だ。 

と思いました。

 


それからみんな大学生になって

cinema staff のライブには良く足を運びました。

「第12感」という曲に衝撃を受けました。

編曲、歌詞の響き、メロディーライン、演奏する4人の姿

いま、頭の中で思い返すだけでも、感動します

歪なノイズの様な轟音と圧倒的な美しさが

共存してる感じ

これがcinema staffの凄いところだと思います。

 


その頃も

みずきくんとギターで歌を聴かせ合う

遊びは続けていて、夜の公園、校庭などで歌ってました

その時に「三島が作ってきた曲がある。」と聴かせてもらった

「KARAKURI in the skywalker」の感動を覚えています。

瑞々しい青 

でも、きっと何度も黒に染まって

また戻ってきた青 

という印象でした

安直な表現ですが「天才だ」と思いました。

 


同じ様な状況

夜の公園で「発端」という歌を聴いた時も

「天才だ」と思いました。

 


北の空から消えた雨音/

数え続けた羊の数は/

一万を超えたというのに/

まだ眠れない

 


こんな詩 なかなか書けるものでは無い。

 


それからcinemaのみんなは上京しました。

応援する気持ち、羨ましい気持ち

自分もかくありたい という気持ち

色んな気持ちがありました。

 


インディーズ時代のフルアルバム

cinema staff」というアルバム

このアルバムを聴いている頃に

僕は新卒で入社した会社を辞めて

東京に行って音楽をしよう

と決めました。

「白い砂漠のマーチ」から始まり

「海について」で終わるこのアルバムは

僕が音楽をずっと好きでいる理由と言えるほど

大好きな作品です

「海について」はcinema staffの魅力を

詰め込んだ、他には決して無い名曲だと思います

 


上京した最初の夜、まだ住む家が決まっていなくて

当時cinemaのみんなが住んでいた家に泊めてもらいました

その際、みずきくんや、つじくんや、三島くんが 安くて美味しい焼肉屋さんに連れて行ってくれて

色んな話を聞かせてくれて、聞いてくれました

その感謝はいまだに忘れません。

 


それから、cinema staffはメジャーというステージに進みました

頑張れ!という気持ちと、羨ましい気持ちがありました。

そのメジャーデビュー記念のライブへ行きました

「into the green」という楽曲の

「おはよう絶望」という歌詞に震えました。

音楽で誰かを救おうとする意志を感じた。

 


それから、

みずきくんが僕の家に泊まりに来た際に

また「三島がすごい曲を作った」と言ってデモを聴かせてもらった

「望郷」という曲

イントロのキーンと伸びるギターの音が

岐阜からどこかへ向かう車の光に思えました。

 


「ボルカ」という曲が収録されているアルバムが

リリースされた頃

僕は、もう一度企業勤めをしながら音楽を続けることにしました。

とにかく音楽を止めない。

おじいちゃんになってもやる。

死ぬまで曲を作って歌う。

そういう意思を持てるのは絶対cinema staffのおかげだと思います。

 


時は経って

僕は、結婚して子供も2人いて、今、岐阜に住んでいます。

年齢は35歳になりました。

最初出会った頃は16歳とかです。

 


OOPARTS には3年お誘い頂いています。

 


きっと

このライブにとてつもなく出たいであろう

若いミュージシャンは沢山いるはずです。

そんな中、僕の様な音楽家を呼んでくれるのが

cinema staffです。

 


このイベントで演奏する意義を今一度考えます。

 


cinema staffの4人の友達として

同じ原風景を共有した音楽家として

岐阜という街が大好きな住人として

 


最高の演奏をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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