2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
あなたの上海焼きそばと わたしの上海焼きそば 見た目は同じでも 何が違う キクラゲの数 お酢の分量 そこに流れる時間軸 ああ 酸っぱい湯気が 良い匂いだなあ
あんなに悲しい気持ちなのに 目の前の夕日は美しかった ゆっくりそれを見つめていた
今日も カレーライスは美味しくて ガッキーは可愛い
忘れられない言葉 牛丼屋でアルバイトをしている友人に 「一番美味しいメニューは何?」 と聞いてみたら、彼は答えた 「豚汁。」
予定の無い日曜日の夜 漫然と歩く上野公園 噴水の脇にいくつかのベンチ そこに腰かけるのは 愛を語らう男女 斜め上を見つめるスーツの男 新聞を読む老人 何かを嘆く女性二人 街灯の上には美しい満月 二つの光が世界を照らしている 僕はどこかでギターを弾き…
誰もが持っている特性と 世間一般の性質のズレ そこを摘み取って言葉にすれば 可笑しみが産まれるのだろうか 感情を極力排除し 論理的に物事を整理し その通りに遂行すれば 仕事は早いが 人間がすべき作業は そこにはないと思う こんなことを考えていたら 小…
大切なものを無くした とても小さいものだった ここで問題なのは 無くして初めて 大切なものであることに気がついたこと こんなに大切だとわかっていたなら 何故もっと大切にしてあげられなかったのだろう 優しくしてあげられなかったのだろう 諦められない…
起き抜けに飲んだ林檎のジュース 窓の外は白み出し 秋の終わりの朝が来た 私は欠伸をしながら やらねばならない庶務を 空に解き放った 日暮里の駅では 皆虚ろな目で信号を見つめている 砂糖は静かに コーヒーへ溶けていく
カマキリのそれや スズメバチのそれや 電気ウナギのそれのように 私たちも武器を持つが 我々はそれを持たないという 選択肢もある もしもそれを持つことから逃れられないなら 正しく使う理性を 失ってはならない 見麗しい空の下で 今日も私はのんびりお茶を…
メロンパンを食べている時の君が 一番可愛い
毎朝、駅まで向かう道すがら 必ずすれ違う、中年の男性 彼は、顔に大きな傷を負っている 私は、彼に「哀れみ」の様な感情を持った 自惚れているのか、その念が毎朝ふと浮かんでは 精一杯な自分の日常にあっという間に消えていく その中年の男は悲しい表情を…
みんなSMAP 山手線で たまたま目の前に座った5人 清楚なおばさん パンクなお姉ちゃん メガネの青年 眠るOL おじいちゃん ここでこうして集まった奇跡 君たちもまた 私にとってのSMAPだ