中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

誕生日

2019年10月16日水曜 13時30分
奈良県の病院で息子が産まれた
現状、母子共に健康です

この病院は、どういう類いの運命かわからないけれど僕が働いている建設コンサルタント会社が造成設計や環境アセスメントを執行した病院らしい
尊敬する営業部長や先輩がこの業務に関わっていたそうです

建設コンサルタント会社というのがどういった仕事をしているのかは今後また記事にしてみようと思います

周りには緑が溢れて、見たこと無い虫が一生懸命駐車場を歩いていました
生きようとする意志は虫も人も同じです

出産当日、妻の病室には小さな窓がありその緑ややたらと青い空が写っていました

正直この数ヵ月 これまでの人生で無い程 脳をぐるぐるさせた様に思います

父親になる
ってことは何か
父親らしい人間にならなくちゃ

人生の模範的な先輩になる
何でも相談できる友になる
厳しく指導する上司になる
気楽に行こうぜと説く さすらいの寅さんになる
全てを受け入れてあげる誰かになる

そのために 自己啓発 心理学 マネーリテラシー 道徳 経営 色んな本や記事を読みあさった

仕事も 今まで目を背けていた事から目を背けまいと思った

組織の縦割り
人の悪口
違うと思うことに違うと言う強さ
他者に変わって欲しいという甘えではなく
自分を変えるという覚悟
今の環境に感謝する気持ち

これまでの人生には
師と思える人に囲まれてきて
自分が師になろう
なんて思わなかった

でも 我が子が産まれるという事実を知った日から

僕が息子に何を教えてあげられるだろうという意識が猛烈に動き出したのです

だから 今一度 勉強しました
そして考えて考えて考えました
でもそれは公式の無いとても難しい問題でした
その答えは息子の顔を見たときに明確に出せるのだろうかと思いました

10月16日の前夜

全く眠れず 東京から奈良へ向かい

彼は産まれてくれました
びっくりするほど小さい体で懸命に息をしていました

その時の感情を一言で表すなら

 


安心

 

でした

息子が
そして妻が 生きていてくれた
本当に良かった

ただそれだけの感情でした
それ以外に今は何もいらない と強く思いました

答えの無いことをぐるぐる考えていたけれど
目の前にいる大切な人と共に

飯を食い、部屋を散らかし片付けて、お金を稼ぎ、休みの日に旅の計画をして、雨に落胆し家で映画を見て、素敵な言葉に感動し、明日をどんな日にしようか考える

これが僕の夢の1つなんだと当たり前の事を思い出しました

息子に教えてあげるなんておこがましい
きっと教えてもらうことばかりなんだと省みました

公式の無い難問は
これからもずっと取り組んでいくことと思います
ただ、そこに新しい仲間が加わりました

 

実は
父さんや母さんにもわからないことばっかりなんだ

だから教えてください

その代わりに あげるからね

僕らが持ち得る
ありったけの愛情を

 

 


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