中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

世界がこんなお花いっぱいになったら良いのに

夕方

律と公園に行く

 

公園に行く途中で

律はホトケノザが花を咲かせるのをみつけた

その花を一輪摘んで律の胸ポケットに入れた

 

公園に女の子がいた

4才らしい

律と女の子は自然と仲良くなり

すべり台などで遊んでいた

 

女の子が律の胸ポケットの花に目をやり

「わたしが大事に植えてあげる。」と言う

木の下で

穴を掘り

花を植えて

水道からコップに水を入れてきて

あげる

周りに石を積んで小さな花壇をつくる

律もその様子を見つめる

途中、律が土をどけたり、花を抜いたりしても

ダメ ヤメテ など言わずにいてくれた

そうではなくてこうしたらどうかな? という接し方をしてくれた。

 

「ここに花があって虫がいっぱいきたら良いのに!」

「花の名前をつけなきゃ!うーん そうだ タマちゃんにしよう!」

「世界がこんなお花いっぱいになったら良いのに!」

女の子の言葉がどれもこれも本当に美しかった

本当の賢さとは彼女の事を言うのでは無いかと思った

 

帰り際、3人でハイタッチをした

素晴らしい

夕間暮れだった

 

 

 

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