あんなに暑くて
汗ばかりかいていたのに
もう空気がツンと冷たいよ
最寄りの田端駅 仕事からの帰り道
いつもストリートライブをやっている女の子の歌が 夏はうるさく聞こえたけど
この季節になると 切なく 聞こえる
音楽には 背景 も大切なんだなとつくづく思った
20代の頃は 夏フェス だってよくいったよ
モヒート的な 甘いのか苦いのかよく分からないお酒を飲んで 炎天下の中 激しい曲を聴いていた
それが段々しんどくなってきて
30歳になった年に 広沢タダシ さんの 教会ライブを当時の彼女 今の妻と見に行った
そのライブが今までの人生で見たライブ トップ3に入った
教会ってなぜかわからないけど とっても静か で
住んでるアパートは
僕 道路で寝てるの?
って思うくらい車の音がダイレクトに鼓膜を揺するから
教会の静けさにまず驚いた
思えば キリスト教 信者だった母の影響で 幼稚園 が教会だったことも思い出した
それで 広沢さんが ギター1本もって入ってきて
光
って曲を演奏し出した
あの心地よさってのは
真っ白なお米に 岩塩をパラッとかけた 美味しさ みたいな?
これ正しいかな?
要は バランス がとてつもなく良かったんです
静寂 と 音楽 のバランスが
音楽 は 鳴ってる音だけじゃなくて その背景も大切なんだな とその時を境にじわじわと考えるようになった
だから ライブ なんだな
ライブ はきっと 毎回
静寂 と 音楽 のバランスが違う
奇跡的に 素晴らしい 配分 黄金比 で演奏できるかもしれない
それを 感じられたら その日は晩御飯いらないかも
こうやって綴っている BGM はけたたましい トラックの走行音
道路上じゃなくてせめて歩道橋の上くらいのボリューム
そんな部屋に住みたいと
願う夜でした