ブログをこの はてなブログ に引っ越して
整理されたブログサイトの構成に好感を持っています
それで
まだ書ききれていなかった、ニューアルバム「TINY RECORD」のセルフライナーノーツ
つまりは楽曲の紹介文を書いてみようと思いました
アルバム1曲目の 「ハーモニー」についてはこれまでのブログで綴っています
今日は2曲目の サウスマウンテンユニバーシティ という楽曲について書いてみます
先ずはこの楽曲の詩を↓
「サウス・マウンテン・ユニバーシティ」
とある高級住宅街の山の手に
ひっそりとあるこの大学
キリスト教を重んじるこの大学には
何故かヒッピーの格好をしたヤツがタバコを吸っていたり
着物を来て、歌舞伎の勉学にいそしむ女の子がいたりする
悲しいかな、南西部にひっそりとある教会はいつもガラガラだ
学長のハンスユーゲンマルクスはその姿を
学生にさらすことは無い
噂は噂を呼び、掃除のおじさん、学食で麺類をゆでているおじさん、図書館の管理人 あらゆる人物がマルクスなんじゃないかって 出鱈目が広がった
でも結局その姿を見たやつは誰一人いなかったんだ
メインストリートを中心に構成される
サウスマウンテンユニバーシティの中で最も
大きな食堂「ダガネ」昼時になると 学生や教授が 溢れかえる
ただ不思議とあんなにたくさん人がいるのに、誰一人目が笑ってないんだ
今日も顔に3つもピアスを着けた少女が、無表情でミートソーススパゲティを食べている
北西部にグリーンエリアと言われる
巨大な芝生公園があって、真ん中には小さな池がある
これは、哲学を先行している友人から聞いた話なんだが、あの池の地下には、隠し部屋があって
夜な夜なこの大学の教授がハイネケンを飲みながらチェスをしているらしい
サウスマウンテンユニバーシティの敷地のすぐそばには「グーグーカフェ」という、素敵な喫茶店があって白髪のおじいさんが一人でやっている、ボードゲームや海外の雑誌がたくさんあって、おじいさんが曲がった腰で作り上げるチキンカリーは1度食べると、また無償に食べたくなる
たぶん今晩も、小さなランタンの下でスパイスを調合している
サウスマウンテンユニバーシティの中で
一番高い第2号棟
そこでみた夕陽が今も忘れられない
何の夢も希望も見えなかった俺に
その夕陽は、悲しいくらい美しかったんだ
以上です
この詩は、大学の先輩でシンガーソングライターとして名古屋を中心に活動している袈裟丸祐介くんと一緒に歌うために作った曲
僕らの母校は 南山大学
そう
サウスマウンテンユニバーシティ
です
聴いてもらえればわかりますが
この楽曲はメロディーがほとんど無く
トーキングブルース というか ポエトリーリーディング というか
要は語り を浮遊感のあるコード進行の上に乗せています
歌詞の内容はほぼフィクション
なんの変哲もない大学の風景に 出来る限りの想像力で持ってファンタジーな世界を作ってみたかったのです
ファンタジーというか…なんか 変な世界観
ムッシュかまやつさんの楽曲で
ゴロワーズを吸ったことがあるかい
という楽曲があります
この曲がとにかくカッコいい
ハードボイルドな男
バーでタバコを燻らせて 思いを巡らせるナイスガイ みたいなそんな男が
その男の価値観を朗々と語っている
そんな感じの世界観
意味があるのか無いのかもわからない
ただカッコいいと思っている世界観を書いてみただけ
それを 朗々と語る
ムッシュかまやつのかっこよさ
今回の僕の楽曲では
ムッシュかまやつさんみたいな かっこよさ を書ききることはできないので
書いてみたい 世界 を迷わず書いてみました
だからこの詩は15分くらいで一筆書で書いています
特に意味はありません
逆にこの詩を受けてのリスナーさんの考察を聴いてみたい
自分の意図しない考察があると思います
みんなで知らない世界に旅してみたい
TINYRECORD は ライブ会場で 発売しているので是非是非お声がけください
遠方の方で 欲しい という方は 通販とかやったことないのですが なんとかしてみようと思うので言ってください
3rdフルアルバム
「TINY RECORD」
収録曲
1.ハーモニー
2.サウスマウンテンユニバーシティ
3.アパート
4.釣行
5.少年
6.記録
7.永遠の中庭
8.世捨て人の灯台
9.紫陽花のポポニャーラ
10.誇り
11.春の手紙
12.風のゴルドベルグ
13.幸せ
詩集付き
¥2,000