中山将の雑文と詩

シンガーソングライターです。妻と息子2人と暮らしてます。詩を書きます。絵も描きます。音楽も作ります。

釣行記 2020年1月2日 茨城県霞ヶ浦 土浦港

息子 律 の夜鳴きを 妻と見つめて

そのまま眠れなかった

 

早朝 5時半に 家を出発

1月のこの時間は 夜の最も深いところにいるような 暗がりと静けさ

ましてや正月2日 

田端駅までで見つけた光は 

交番とファミリーマートくらいだった

 

日暮里駅から常磐線に乗り込む

読んだり、書いたりしたいことがあったので800円払ってグリーン席に乗った

 

仄かな睡眠欲の中 開高健の 「フィッシュ・オン」 の中から1話だけ 読んだ

このエッセイ は 深く深く釣りにのめり込んだ人しか書けない文章だと思う

物語は棚の上に置いて ただ 魚釣り と 旅 について事細かに記されている

釣りは 瞑想 に近いものがあるのでは無いかと最近想うことがあるが

このエッセイを読んでいると 文章 そのものが瞑想みたいな感覚になってくる

 


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霞ヶ浦 土浦に着いたのは 6時過ぎ

ヨットマリーナを抜けて 

水底に瓦礫がみっしりある ビオトープエリアへ向かう

 

2019年は 3月~10月 このエリアによく通った

肌寒い時期は ワカサギ

暑い時期は テナガエビ

が 対象魚の餌となるため

それらを擬似したルアーを選び

頭の中で ワカサギ や エナガエビ になりきってアタリをとるのがとてもおもしろかった

 

1月

バスフィッシングでは最も過酷な時期に霞ヶ浦へ来るのは初めてである

先ずは ワカサギ を擬似した シャッドテールのジグヘッドリグ で 泳がせてみる

 

何の生命反応も感じられない

 

全くの無風

空は雲1つ無い 穏やかな天気

 

1時間ほど キャストを繰り返すが 何の反応も無い

 

この日は YouTube の撮影も兼ねていたので

とりあえず じっくり 撮影をしてみることに

 

釣りに対しての考えを語ったり歌った動画です。

「釣りと瞑想~なぜ釣りは人を幸せにするのか~」

https://youtu.be/93axGVU6Yd8

 

 

 

 

 

撮影を終え

ポイントを変えることに

土浦エリアの冬の有名ポイントといえば

 

新川

 

である

横の工場から温排水が流れ出しており冬でも水温が安定している

この日は お昼に向けて気温もあがり 魚がいれば 補食モードになっているのでは無いだろうか

 

やや上流から 護岸際を中心に シャッドテールのジグヘッドリグ2グラム を丁寧に泳がせてみる

 

ラインは8ポンド(2号)のベイトフィネス という装備

 

徐々に河口の方へ釣り下っていくも反応がない

小魚等も見えない

 

ふと 過去この新川を訪れた際に気になっていたポイントを 思い出す

 

温排水に程近いエリア で

通称 キンチャク と言われる ネットの中に石を詰め込んだ ものが沈んでいる 区間

 

地元 岐阜県の五三川で 父と冬釣りを する際は 深場+キンチャク が定番で魚は確実に集まっていた

キンチャクは 小さなエビやゴリといった生物が集まりやすい それを食べようとする ブラックバスが集まる

 

新川において この キンチャク区間は 三メートルくらいしかないが

温排水+キンチャク に確実に魚はいるだろうという予想のもと 

ここでじっくりやってみることに

 

選んだルアーは 3インチイモグラブのノーシンカー

 

小さなエビ や ゴリ と 大きさやシルエット が類似している

また 新川エリアは 釣り人がとても多く 魚は警戒心を強めているため 他の人があまり使っていないルアーを選ぼうとこれに決めた

 

ベイトタックルでかなり無理はあるが フィリッピング でキンチャクの際に丁寧に落としていく

 

 

頭の中のイメージは

モグラブがキンチャクのすき間にすっと入る

回りにはきっとバスがいるだろう 竿を軽くあおることで エビがピョンと跳ねる姿を演出する

また イモグラブは キンチャクのすき間に入る またピョンと跳ねさせる

 

このイメージでやく20分 時刻は午前11時頃 

 

ピョンと跳ねさせたあと ラインが走り

ぐぐっ と竿の穂先が入った

 

きた!

 

しっかりとあわせを入れると

ロッドが 強くしぼられる

 

大きい

バスか ナマズか?

 

姿が 見えた 

 

バスだ 大きい

 

強い引きに悪戦苦闘していると 隣にいたお兄さんが 

 

ネット貸すよ!

 

と 助け船を出してくれた

 

ありがとうございます

 

 

ゆっくりすくっていただき あがってきたのは

 


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45センチ

筋肉質な大物

 

僕の 霞ヶ浦レコードを更新した

 

寝不足の体にじんわりと 喜び が湧いてくる

 

頭の中で描いたイメージに 魚が 反応してくれた

 

ありがとう 

 

その後 しばらく 続けたが

体の疲労感と 満足感が 良い塩梅になってきたので

 

納竿

 

お正月の 常磐線 で東京へ戻る

妻と律が カフェで お茶をしているらしいので そこへ合流 した

 

 

 

 

 

 

 

 

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