人生を変える
それは
「自分が信じているもの」を変えてくれること
僕自身、人間関係で悩みを持っていました。
アドラー心理学の入門書とも言える「嫌われる勇気」は まさに 僕の人生観を変えてくれた本です
そして、これからの時代を生きていく中でとても大切で、本質に近い事が書かれています。
登場人物は
アドラー心理学の達人のおじさん
と
悩みに悩める青年
二人が書斎でひたすら対話をする本なのだけど
悩める青年が とにかく アドラー心理学に食って掛かるわけです。
「自分が信じているもの」とは違うことを突きつけられる反動とも言えます。
ある意味では 青年=多くの読者 と言えると思います。
でも、ことごとくアドラー心理学の前に 青年の考えが段々と 変わっていく様が 描かれています。
全ての対話の中に すごく本質的な生きる思考のヒントがあるのですが、僕が特に大切だと思った事は3つ
①課題を分離する
②承認欲求を捨てる
③他人ではなく自分を変えるしかない
詳しく書いていくと
①課題を分離する
馬を水辺に連れていくことはできてもその馬に水を飲ませることはできない。
という秀逸な例え話で書かれていますが、
今悩みを抱えている人はその大半が人間関係に悩んでいると思います。
果たしてその悩みは、あなたがが悩むべき事?言い換えると、あなたの課題なのでしょうか?
例えば 職場 で考えてみます。
常に怒号・叱責をしてくる上司がいたとします。それに対しあなたは「怒られないように」と行動をとるかもしれません。しかし 上司のその叱責はあくまで「上司の課題」の上で怒っています。
例えば 「高圧的な言葉で言うことを聞かせよう」とかもしくは「今は厳しく言ってあげて、成長させよう」とか もっと全然違う事を考えているかもしれません。
人の頭の中はその人にしかわからないのです。
だからあなたがどれだけその上司の課題を想像してもわからないし、それと向き合うことがあなたの人生ではないのです。
あなたが向き合うべきは「あなたの課題」
例えば 「その仕事で成し遂げたいこと」とか「働いて稼いで買いたいものがある」とか 自分自身の課題なのです。
あなたの人生を生きることができるのはあなただけ。
だから 課題 を 分離 させる事が大切なのです。
これは「自分勝手」なんて言葉で表現されてはいけない。
「自立」なのです。
②承認欲求を捨てる
あの人に誉めてもらいたいから、頑張る
あの人に嫌われたくないから、頑張る
この感情が皆無だという人は、少ないと思います。
しかし、この「承認欲求」に支配されてしまうと
あの人の為に頑張り続ける日々
になってしまいます。
それでも、あの人が常にあなたを認めてくれ、助けの手を出してくれているうちは良いです。
しかし、 その承認が失われた時、あなたに残るものは少ない。
例えば 家族 で考えてみます。
親に認められる事に支配されて受験や就職を決めた子どもは、もしそれがうまくいなかった時 どうなるでしょうか。
また、いつか親と離れ 自分の本当にやりたかった事に気付いた時、子どもはどんな気持ちになるでしょうか。
親にとって大切なのは
子どもの声を聞いてあげること
そして、「支援」をしてあげること。
押し付けてはいけない。
彼らの中に芽生える「自立」の芽を潰してはいけないのです。
自分で見つけた道に進み、自分で決めた努力をして、自分で成功を感じることが 幸せにつながるのです。
承認欲求を捨てる
その人にとっての 本当の幸せは 自己の中にあって、誰かに認められることそのものが幸せでは無いのです。
だから、誰かに認められようとしなくて良い。自分で自分を認められる努力をするのです。
他人の評価はそのあと、勝手についてきます。
③他人ではなく自分を変えるしかない
人の言動が変わる時、それは、その人の意識が変わる時です。
だからその人が自分で変わると決めない限り、絶対に人は変わりません。
変わるかどうかは、その人の課題だからです。
だから あなたが変わるしかない。
あなたがコントロールできるのはあなただけだから。
最初は少し痛いかもしれないけれど、勇気をもって変わる。
そうすればそこに 幸せ を見いだせます。
今、悩みを抱えている人達にとって
「そんなの詭弁だ。」「現実問題そんなに甘くない。」という思いはあるかもしれません。
僕もそうでした。
しかし、この本の考え方を、胸のすみっこにおいて、日々をじっくり過ごしてみてください。
きっと小さな変化が生まれると思います。
それが「自立心」 なのでは無いかと僕は感じています。
アドラー心理学は 勇気の心理学 だと本書に書かれています。
生きること、幸せになるには勇気がいるのです。
でも逆にそのちょっとした勇気さえあれば
人生は豊かに幸せになる
幸せは「自己」の中に見出す物で人の中に見出すものではない。
僕は この本に勇気を貰いました。
本は良い
先人達が 血眼で考えた 魂 や思想がつまっている。
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